ハンドメイドスノーボード製作記

たまたまサイトで見たスノーボード製作記を見て、これは頑張れば自分にも作れるかも・・・
そんな妄想を実現させるべく、材料を調べて購入し、電動工具を購入し、馴れない木工作業を
続け、どうにかボードが完成したレポートです。

下のFP-5のフレックス・トーションをカーボンクロスで強化しました。
製作時のモールドを使用し、ロービングクロス+カーボンクロスで理想的な??フレックスを実現しました。
  

  

 

2019シーズンオフの製作品
FP-5
SHARKの強力なエッジグリップをそのままに、幅を少し狭くし扱いやすさと楽なフィジカルを目指しました。
新しい試みとしてエポキシに着色してみました。

 

FP-6
スノーモトのアイディンティティはシンメトリーボードです。スーパーアドバンスとしてCarbonを
トップシート下に使い、幅をアドバンス比 + 3cmで製作しました。
今回タモをコアに使用しました。
 
 

FP-Free
キャンバーモールドを新規に製作し、フリースタイルボードを製作しました。
沢山のノウハウを得てスキルUPしたと思いますが、まだまだ良いものを目指して頑張ります。
 

2018シーズンオフの作品
コンセプトは楽々ライディング、年々ワイドになるボードでは、体力的に長時間のライディングが厳しくなり少し
楽に楽しみたい・・・又リヤボードの長さに対しエッジグリップを最大限高めるをコンセプトで開始しました。
又ボードの構造を知る事は、よりスノーモトを理解し販売やライディングの向上に役立つだろうと考えました。

(作品例)
FP-1 FP-2 FP-3 FP-HINOKI

Youtube
クリックで飛びます。


FP-3完成しました。
パウダー系ボード完成です。ボード前後にスペーサーを採用しました。


 


 



アルペンスノーボード FP-HINOKI
コアに初めてヒノキを採用しました。

SPEC:Length/157mm, Width/250mm, Waist/190mm,
Effective Edge/140mm,
Binding/CATEK
 



FP-2 Carbon Board
トップシート下に、ファイバークロスの変わりにカーボンクロスをインサートしました。
そのためフレックス・トーションとも強化されました。
サイドカーブは、それぞれ前後別のWサイドカーブになります。
FP-2 View




 

 



Flat Performance Board FP-1(BWS Orijinal)

FP1 View
 



Front Board Spec.
Length 690mm, Waidth 290mm, Waist 235mm, Effective Edge 495mm,
Weight 1030g, Bent Flat, Flex Mid/Soft,


Rear Board Spec.

Length 985mm, Waidth 290mm, Waist 235mm, Effective Edge 800mm,
Weight 1700g, Bent Flat, Flex Mid,

 
コンセプトをイメージしアウトラインを紙に表現します。
ソール材の上にアウトラインをおきます


 
ソール材(1.2mm)裏側にアウトラインを固定します。
カットはカッターで問題ありませんでした。

 
前後ボードソールのカットが終了しました。
ボードのシェイプが良くわかります。

  
  
コアは桐を採用、カット用にラインを引きます。
大事なモールドを作りました。前後ボード用に4型製作、難しく考えず簡易モールドにしました。
フラットな合板を2回重ね、キック部分を製作し取り付けました。

 
ジグソーでコアをカット
ソール・コア・サイドウオール

 
先にサイドウオールを取り付けます。
エッジを瞬間接着剤で取り付けます。エッジはマービン工法です。(必要な部分のみ)

 
エッジ取り付け終了
少し隙間が有りますが問題ないでしょう!

 
並行してフロントボードコアにサイドウオールを取り付けします。
エポキシ本剤100に対し硬化剤23を混ぜます。(後にこれが大問題に・・・)


インサートナットを取り付ける。

 
エッジ付ソールをモールドにセット、エッジの密着をよくし強度を強くするアスナーシートを被せる
エポキシを乗せる、その後ファイバーシート、ロービング、コア、ロービング、ファイバーシート、
トップシートを乗せアッパーモールドをのせてプレスする。画像は写せませんでした。


初めての作業で何も解らずにここまできました。
組立て途中のエポキシが高温で硬化を始めて、非常に慌てました。今まで参考にさせて頂いた
先輩達の組み立ては、一度に800cc位硬化剤を混ぜていましたので訳もわからずに、コアや
ソールを無駄に出来ずにそれを捨てて、急ぎ150cc位を2度作り足して作業を終了しました。
(後に購入先で確認した所、気温が高いと直ぐに硬化が始まる場合が有る事を知りました。)
後はモールドから取り出す時に一番ドキドキします。果たしてフレックスは・トーションは
どうなっているか?


モールドから取り出しました。
テール辺りにエポキシがはみ出していましたが、他は問題なく思っていた85%位の仕上がりと
思います。

 
ソール面には養生テープ(緑)が張ってあり、エポキシのはみ出しが有った場合の対策です。
ソールエッジに沿ってジグソーでカットすればOKです。

 
並行しての作業フロントボードです。トリマーでトップ部分を薄く加工します。
アバウトに仕上げ、後は荒目のサンダーで仕上げます。

 
先端に向かいテーパーに仕上げます。かなりアバウトです。
最初のリヤボードのインサートナット位置が少しずれましたので、フロントはゲージを製作
しました。


ソールサンディングを残し完成しました。
ソールとコアのズレがありました。十分注意をしましたが仕方が無いと思います。
次回フロントは十分注意します。
サイドウオールをトリマーで45度に削り、エッジをシャープナーで仕上げました。
トップシートの保護フィルムをはがして、コアシースルーの木目が見えます。

 
トップは作業終了で完成していましたが、ソールサンディングが済んでいませんでしたので、
作業しました。#240,#400,#800の耐水ペーパーで仕上げました。
少しの段差は有りますが、殆どフラットでコンベックスやコンケープにはなりませんでした。
エッジはシャープナーで仕上げました。
作業開始約1ヶ月トップシートの入荷待ちは有りましたが、これでリヤボードの作業は
全て終了しました。

 
並行して作業中のフロントボードのインサートナットの穴あけです。
8/10フロントボードプレスしました。(一人なので途中の画像はなし)

 
8/12モールドから取り出しました。ソールはスプレーのリで固定、コアはサイドウオール
からステイを出してビスで固定した為に、今の所ずれは確認されていません。
※エポキシに色を着ける事を考えましたが、高価になると言う事で断念し、コアその物に色
を着ける事にしましたが、接着剤部分に色がのらずサンダーで削り落としましたので、少し
まだらになっています。


フロントボード完成しました。リヤとは違う新たな試みも沢山しました。
ノウハウが無いので、作業工程全てがノウハウの蓄積となり次のボード製作に生かされます。
だんだん楽しくなりシーズン前迄に2セット位作りたいですね。

反省点
フロントボード:ソールのずれは殆どなくなりました。プレスの時にトップシートの上に
化粧ベニヤ板を挟んでみました。リヤボードの仕上げが平滑では無く少し波打っていた為
に綺麗にしようと思い試しましたが、トップシートとコアの接着に甘い所が見られます。
サイドウオールの仕上げ時に、ジグソーのカット後にベルトサンダーを購入しました。
次回より試します。

リヤボード:全く初めての作業、しかも木工作業が中心であまり得意な分野ではなく試行
錯誤の連続です。十分気をつけてはいましたがプレス時にコアとソールのずれがありまし
た。エポキシの使用量が良くわからず、又高温の為に800gのエポキシが15分位で硬化を
始め慌てて捨てて、少量ずつ作り事なきをえました。全ての作業が初めてで今までの人生
で培ったノウハウを全て生かしたつもりも、多くの反省点がありました。

使用工具
電動かんな、電動ノコギリ、サンダー、ベルトサンダー、ボール盤、トリマー、作業台、
ジグソー、かんな、ノコギリ、クランプ各種、30mm合板、60mm鉄角材、その他、
使用材料
コア材、ソール材、エッジ、アスナーシート、ファイバーシート、ロービングシート、エ
ポキシ樹脂、インサートナット、サイドウオール、各種接着剤、その他、
その他に必要なもの
好奇心、やる気、情熱、資金、時間、



To Be Continued
ボードつくりは楽しいので皆さんもいかがですか?